【スリランカ最南端】ドンドラ岬と青いヴィシュヌ寺院へ
ガイドブックの有名スポットを巡る旅もいいけれど、自分だけのお気に入りを探しに冒険するのもまた楽しい。
今回はスリランカ南部の街・マータラ(Matara)近くで見つけた、守護神の青に染まった珍しいお寺と、インド洋の風が吹き抜ける最南端の岬。この日はちょうど「ポーヤデー」と呼ばれる満月の祝日。ローカルな温かい空気に誘われ、気になって訪れてみました。
青いヴィシュヌ寺院へ

スリランカ南部のマータラ近くをバスで移動していたときのこと。窓の外をふと眺めていると、街の中心地にとても大きくて立派なお寺があるのが目に留まりました。
気になって後から地図アプリで調べてみると、なんだかお寺が青っぽい様子。「スリランカのお寺といえば白や仏教旗カラーのイメージだけど、ここは一体どんな場所なんだろう?」と好奇心がくすぐられ、後日改めて訪れてみることにしました。

実際に敷地へ足を踏み入れてみると、建物の壁や装飾はもちろん、境内に掲げられた旗まで色鮮やかな青!地図で見た通りの印象的な景色が広がっていて、その唯一無二の佇まいにすっかり心を奪われてしまいました。

このお寺の正体は?

このお寺の正式名称は、デヴィヌワラ・ウートパラワンナ・スリ・ヴィシュヌ・マハー・デーヴァーラヤ(Devinuwara Uthpalawanna Sri Vishnu Maha Dewalaya)。
お寺がある「デヴィヌワラ(Devinuwara)」という地名は、シンハラ語で「神の街」という意味を持っています。7世紀頃から聖地として大事にされてきた非常に歴史のある場所です。
仏教徒にとって大切な参拝地であると同時に、ヒンドゥー教の神様も一緒にお祀りされているという、スリランカならではの文化の調和を感じられるスポットです。

なぜ青色なのか?

他のお寺ではほとんんど見られない、この鮮やかな「青」の世界。
実はここには、ヒンドゥー教の神様である「ヴィシュヌ神(Vishnu)」が深く関係しています。ヴィシュヌ神はヒンドゥー教で世界を守る神様ですが、スリランカでは古くから「仏教とこの国そのものを守る守護神ウプルヴァン(Upulvan)」と同一視され、深く信仰されてきました。
「ウプルヴァン」とは、シンハラ語で「青い蓮の花の色を持つ者」という意味。神様のシンボルカラーが青だからこそ、境内全体が美しい青色で彩られているとのことです。

訪れた日はポーヤデーだったので、家族連れが多く見られました。



境内のあちらこちらに象の姿も。

スリランカ最南端「ドンドラ岬」へ
青いお寺で参拝を済ませたあとは、そのまま足をのばしてスリランカの最南端「ドンドラ岬(Dondra Head)」へと向かいました。

ドンドラ岬は、スリランカ島の一番南に位置する場所。
ここから南を眺めると、次に陸地があるのはなんと何千キロも離れた「南極大陸」。そう思うと、なんだか旅のロマンがあります。
岬のシンボルとなっているのが、1889年に建てられた高さ約49メートルの「ドンドラヘッド灯台」。青い海と空に、真っ白な美しいタワーが映えてとてもフォトジェニックです。
ほぼ観光地化されていない最南端
ちなみに、スリランカの最北端「ポイント・ペドロ」。
訪れたときは、「ここが最北端!」と描かれたウォールアートがあって記念撮影をする人々で賑わっていました。


それに比べて、ここ最南端のドンドラ岬はとても控えめ。 派手な看板などはなく、「最南端を示す小さなポスト」がぽつんと立っているくらいです。

観光地化されすぎていないからこそ、ゆったりとしたローカルな時間が流れています。観光客というよりは地元のファミリーが近くの海で楽しそうに遊んでいました。



さいごに
他ではあまり見られない神秘的な青いお寺「ヴィシュヌ寺院」と、インド洋の風が吹き抜ける静かな「ドンドラ岬」。どちらもガイドブックのメインページにはほとんど載っていない、いわゆる「穴場」のようなスポットです。
青一色に染まった寺院の外観は、スリランカの他の仏教寺院とは一線を画す独特な雰囲気で、一度見たら忘れられない印象を残してくれるはず。すぐ近くにあるドンドラ岬では、灯台越しに広がるインド洋を眺めながら、潮風に吹かれてぼんやり過ごす時間もおすすめです。
スリランカ南部を訪れる際や、近くを通りかかる機会があれば、少し寄り道するような感覚で足を延ばしてみてください。ぜひ、ガイドブックには載っていない「自分だけのお気に入り」を、この南部の旅の中で見つけてみてください!
今回紹介したスポット
- Devinuwara Uthpalawanna Sri Vishnu Maha Dewalaya
- Southern Point of Sri Lanka
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世界中を旅して、スリランカにたどり着きました。食べることと、手仕事が好きです。
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