スリランカ産コーヒー豆を探す!コロンボの 8+α スポット
スリランカといえばセイロンティー!ですが…
スリランカ=「紅茶」のイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実はかつてコーヒーの生産量が世界第3位だったことがあるのをご存じですか?
一度は激減したスリランカのコーヒー生産ですが、今ではセイロンコーヒーを盛り上げようとする動きが再び広がっています。
▼セイロンコーヒーの歴史について知りたい方はこちら!
▽より詳しいマニアック版はこちら
ローカルのコーヒー事情

スリランカでは、ドリップコーヒーは主流ではありません。
ローカルのお店で提供されるのは、インスタントの甘いコーヒー(スリランカでは「ネスカフェ」といったらこれ)がほとんど。
ちょっとしたおしゃれカフェでも、ホットは砂糖なしの場合でも「アイスコーヒー」を頼むとシロップとミルク入りで提供されることも多いです。
(余談ですが、ドイツでもアイスコーヒーというと、アイスラテの上にバニラアイスがのったものが出てきます)
また、一般家庭で飲まれているのは、細かい粉末のコーヒーにたっぷりの砂糖(とミルクパウダー)を加え、お湯を注いで混ぜ、上澄みを飲むスタイル。

スーパーで購入できるコーヒーも、この粉末タイプがほとんどです。
初めてスリランカを旅行した際、知らずに「紅茶に限らずコーヒーも安い!」と日本に買って帰り、ドリップしようとしたら細かすぎてフィルターに詰まり、全く落ちてきませんでした(笑)
最近おしゃれカフェでエスプレッソドリンク(アメリカーノ、ラテ等)がおいしいところは増えつつありますが、ドリップコーヒーを提供するカフェはまだごくわずかです。
また、「Arabica」と特に表記のないものはロブスタ種で、上の写真のようなスーパーで購入できる豆のほとんどはロブスタ種です。
スリランカ産コーヒー豆が買えるショップ
紅茶もいいけれど、やっぱりコーヒー派!という方に、コロンボでスリランカ産コーヒー豆が買えるショップをご紹介します。
焙煎は中煎り〜深煎りが中心で、浅煎りの豆はあまり見かけません。また、今回ご紹介するのはすべてアラビカ種です。
Whight & Co.

2002年創業、ジェームズ・ホワイトさんのコーヒーブランド「Whight & Co.」。
契約農家の豆に加え、自社農園も運営しています。店内にはカフェスペースもあります。(カフェではコールドブリュー以外はエスプレッソ系のみ提供)
ギャラリーカフェやベアフットから徒歩圏内の立地です。

- Medium Roast(250g / Rs.2,495)
- Dark Roast(250g / Rs.2,495)
- Peaberry(200g / Rs.3,695)限定販売の1つずつ手摘み・選別された豆。入荷のタイミングに合えばゲットできます。
全種豆のままで販売。希望すればその場で挽いてもらえます。
また、最近Peaberryのエスプレッソドリンクが飲めるようになりました!
とっても軽やかでみずみずしさを感じるおいしいカプチーノでした!

【店名】Whight & Co.
【営業時間】8:00~19:00
Fits Retail Coffee Company / Damn Fine Coffee Roasters

フィッツエアはスリランカ唯一のLCC。もともとは貨物輸送の航空会社で2022年から国際線の旅客サービスを運行しています。
そんなフィッツエアの小売部門ではDamn Fine Coffee Roastersのコーヒー豆を取り扱っています。
コンパクトながらガラス張り+吹き抜けで明るいショールームでは、コーヒー豆の他、ドリッパーやエスプレッソマシンも展示・販売しています。


Damn Fine Coffee Roasters 5種類(すべて250g / Rs.2,950)
- Ceylon Classic / Ceylon Reserve / Premium House Blend / Premium Dark Roast(豆)
- Ceylon Moka(挽いたもののみ)
スタッフの方はとても親切で、ペーパーフィルターでドリップすると話すと、ミルクありなら「Ceylon Classic」、ブラックなら「Ceylon Reserve」をおすすめしてくれました。
好みなども相談に乗ってくれるでしょう。

カフェではないのですが、いろいろとお話をするうちに「コーヒー飲みますか?」とCeylon Classicの豆をその場で挽いてコルタード(カフェラテよりミルクの割合が少ないもの)を作って出してくれました。
コーヒーが濃厚ですが苦みは強くなく、上のフォームミルクがきめ細かく、とてもおいしかったです!
無料ですが「Google Mapのレビューを書いてね」とのことで、素敵な対応とおいしいコーヒーだったので、しっかりレビューしました!
※コーヒーの提供はタイミングにより、必ずあるとは限りません。
家では普段ブラックで飲むのでCeylon Reserveを購入しました。


*追記:2025年6月に訪れると、パッケージデザインがリニューアルされていました!
以前のクジャクのモチーフも素敵でしたが、リニューアル後のスタイリッシュなデザインは他のスリランカ産コーヒーではあまり見ないので目を引きます。
カウンターも明るいホワイトからシックなブラックへ。
【店名】Fits Retail Coffee Company
【営業時間】8:30~17:00 ※Google Mapの表記とは異なりますがスタッフの方に確認した時間です。
【住所】9 Abdul Caffoor Mawatha, Colombo 003
【URL】fitsretail.com
BAREFOOT
カラフルな布製品を取り扱う定番のお土産ショップ、ベアフット。
テーブルウェアが並ぶエリアの奥には、スパイスや紅茶、そしてコーヒー豆などのコーナーがあります。

- Hansa Coffee(100g / Rs.1,400、250g / Rs.2,580)
- Lucille’s Dark Roast(200g / Rs.2,500)
- Beans Coffee(200g / Rs.2,700)
- WL Coffee Beans(200g / Rs.3,000)
豆・挽いたもの、それぞれありました。
2か月に1度ほど訪れていますが、タイミングで異なる種類の豆を販売しているので、入れ替わりが多いかもしれません。
【店名】BAREFOOT
【営業時間】10:00~19:00 ※祝祭日や棚卸による店休は、前日や当日にinstagramでアナウンスされているので確認しましょう。
【住所】704 Galle – Colombo Rd, Colombo 003
【URL】barefootceylon.com
Kenko 1st Organic

スリランカ在住20年以上の石川さんが経営するオーガニックショップ。
コロンボ7にあるお店には、スパイスやナッツ、アーユルヴェーダの体質別に調合されたハーブティー、調味料、新鮮な野菜やフルーツなど、多くの魅力的な商品が並びます。

そんなKenko 1stで取り扱っているコーヒーはこちら。

Ceylon Coffee Bureau
- Premium Classic Ceylon Medium/Dark Roast (200g/Rs.2,100) 豆
- Traditional Dark Roasted Ground (100g/Rs.1,200) バドゥッラBadulla産 ※細かい粉末タイプ
- Eapresso Dark Roasted Ground (100g/Rs.1,200) コットマーレKotmale産 ※細かい粉末タイプ
- Dark Roast Royal Taste (100g/Rs.360) 日本語表記のあるパッケージ ※細かい粉末タイプ
- ドリップパックもあります!旅行中のホテルでも楽しめるのがうれしいですね!
【店名】Kenko 1st Organic foods shop
【営業時間】8:00~21:00
【住所】27, 12 Rosmead Pl, Colombo 007
【URL】kenko1st.org
▼石川さんへのインタビュー記事
Good Market

コロンボ7のRacecourse横では毎週土曜日にSaturday Good Market という青空マーケットが開催され、ガイドブック等にも取り上げられることが多いですが、こちらは常設店。
オーガニックのスパイス、紅茶、石鹸など、小さなお店ですがいろいろな商品を取り扱っています。

- Soul Coffee 4種(House Blend, Smooth Ceylon, Indulgence, Intense Espresso 豆・挽いたもの 200g/Rs.2080)
- Hansa Coffee 2種(Pure Arabica, Dark Arabica 豆/挽いたもの 200g/Rs.2,390)
- LYBS 2種(Smooth Cafe(Medium Roast), Ceylon Espresso(Dark roast) 200g/Rs.1,995)
(生豆とセイロンシナモンから作られた健康食品のような位置づけの商品もありました。Green Coffee Bean Extracts 100g/Rs.995) - Amba Estate Hand crafted artisanal pan-roasted 豆 (200g/Rs.1,600)
*LYBSとAmba Estateの豆はコロンボで取り扱っているのはGood Market のみのようです。
【店名】Good Market
【営業時間】8:00~20:00
▼毎週土曜日の青空市 Saturday Good Market についてはこちら
Park Street Gourmet

輸入系食品を主に取り扱うショップ(ヨーロッパのお菓子や缶詰、プラントベースミルクなど)ですが、少し高級価格帯のスリランカ産商品もあります。
(日本でいうカルディや成城石井のようなイメージ)

- Toscana Medium Roast(100g / Rs.1,100、200g / Rs.2,150)(挽いたもののみ)イタリアの地名がついていますが、スリランカ産コーヒーです。
- Soul Coffee(3種、200g / Rs.2,080)(豆・挽いたもの)
インスタントコーヒー50gもありました(価格未確認) 。
そのほか、大容量1kgのLAVAZZAなどの豆も販売しています。
【店名】Park Street Gourmet
【営業時間】9:00~21:00
Baguette French & Bakery

フランス人ナタリーさんがオーナーをつとめる、コロンボ在住者に人気のベーカリー。
こちらでもコーヒー豆を販売しています。
店内カフェスペースでいただけるのはエスプレッソ系ドリンクです。

- Dickwells Nutty Cream(豆・挽き、200g / Rs.2,945)
コロンボでの取り扱いはここだけで、その他にはヒリケティヤ、アハンガマ、ゴールなどでも購入可能なようです。
同じ会社のドリップパックも以前販売していましたが、2025年4月に訪れた際は豆のみでした。
【店名】Baguette French & Bakery
【営業時間】8:30~18:00
【住所】31 Queen’s Rd, Colombo 003
【URL】http://baguette.lk/
Tokyo Ichiban 東京一番
リーズナブルな日本食レストラン、東京一番の店内の一角で、日本人経営の「Natural Coffee」の豆を購入できます。(東京一番では日本の食材も販売しています。)
キャンディにはNatural Coffeeのカフェもあります。

- Natural Coffee(Full City、City Roast 各200g / Rs.2,100)
それぞれ豆・挽いたものがあります。
【店名】Tokyo Ichiban 東京一番
【営業時間】11:00~21:00
Coffee Patrol



サタデーグッドマーケットに出店していたこちらのコーヒーショップ、トゥクトゥクを改装した移動式のお店です。
ドリンクを注文すると、トゥクトゥクの後ろに設置されたエスプレッソマシンでラテを作って提供してくれます。
ホットのラテ、とってもおいしかったです!!
コーヒーだけでなく、ミルクにもこだわっているんだ、と自らもエプロンをして対応してくださった出資者の一人の男性が教えてくれました。

コーヒー豆は産地、精製方法の異なる2種類を販売していました。
小規模農園の豆と記載があります。
焙煎度はどちらも中煎りです。豆・挽いたものそれぞれあります。
- グリーンのラベル:Keppetipola / Washed (200g/Rs.2,200)
- ベージュのラベル:Great Western / Fully Washed (200g/Rs.2,200)
※価格を更新:2025年5月25日
Keppetipola:緑豊かなWelimadaの高地で収穫されたスペシャルティグレードAのコーヒー豆。ソフトなカカオ、ローストしたナッツ、優しい柑橘系の後味。
Great Western:同じくWelimadaの中でも異なる標高で収穫された、鮮やかな酸味、フローラルなアロマ、滑らかでバランスの取れた後味を持つコーヒー。
-ホームページより
Keppetipola を購入して自宅でドリップで飲んでいますが、酸味は少なめ、香りのよいおいしいコーヒーです。
2度目の購入時、Great Westernを試そうと足を運びましたが、グリーンの方がスペシャルだよ!とスタッフに声をかけてもらい、結局1度目と同じKeppetipolaを購入してしまいました(笑)
Great Westernを試したら追記します!

土曜日以外は、セレクトショップ Urban Island や The Design Collective の前や独立記念広場やアーケードの近く等、コロンボの様々な場所へ出店しています。
instagram @coffeepatrol_slで週ごとの出店場所・営業時間等について発信していますので、チェックしてみてください。
【URL】coffeepatrol.lk
【番外編】Rancrisp
カシューナッツやチップス、フルーツジュースなどで知られるRancrisp。
直営店はコロンボ内に十数店舗あり、バンダラナイケ国際空港2階出発ロビー近くにはRancrispのカフェ「Ceylon Coffee」もあります。
コーヒー豆に関しては、今回ハベロックロード店で販売していることを確認できましたが、すべての店舗で販売しているわけではありません。
また、Rancrispのウェブサイトにもコーヒー豆について記載がないため、取扱い店舗の情報については不明です。


- Arabica Coffee(100g/Rs.950 , 250g / Rs.2,350)
- Blended Coffee(100g/Rs.650 )アラビカ種とロブスタ種のブレンドです。
どちらも挽いたもののみです。
【店名】Rancrisp -Havelock Road ※その他店舗ではコーヒー販売の有無未確認
【営業時間】9:00~20:30 土日9:00~17:00
さいごに
コーヒー豆を選ぶポイントは、焙煎度合、パッケージデザイン、生産背景などのストーリー、ショップのアクセスしやすさ、価格……いろいろありますね!
ちなみに、神谷家やコーヒー好きのインターン生がよく購入しているのはWhight & Co.の豆です。(近所で買いやすいことが一番の要因ですが、おいしくてクセなく好きです)
また、最近はCoffee Patrol でも何度か購入しています。
スリランカでは紅茶より割高なコーヒーですが、スリランカ産のコーヒーを楽しみたい方は、ぜひ購入してみてください!
※店内撮影禁止のお店では、許可を得て撮影しています。
コーヒーブランドのリンクまとめ
- Whight & Co. -Facebook
- Damn Fine Coffee Roasters
- Ceylon Coffee Bureau WEBサイト Facebook
- Soul Coffee Roasters
- Hansa Ceylon
- The Beans Coffee Factory
- Amba Estate
- LYBS
- Toscana Ceylon
- Dickwells Coffee -instargam
- Natural Coffee -Facebook
【番外編】コロンボでドリップコーヒーを飲むなら
👇コロンボでドリップコーヒーを提供しているカフェはこちら!
2023年10月よりコロンボ在住
ジェフリー・バワをきっかけにスリランカを旅して、気が付けば住むことに
紅茶もコーヒーもお酒も辛いものも甘いものも好きです
スリランカでいちばん好きなお菓子はルヌガンガのバタークッキー
雑誌の撮影・デザイン・編集など, 一級建築士
新着記事
-
スリランカのサイクロン影響と最新状況|観光・鉄道【12月4日・随時更新...
スリランカを襲ったサイクロンにより発生した洪水・地滑りで、犠牲になられた方々に哀悼の誠を捧げるとともに、御遺族に対し謹んでお悔やみを申し上げます。被害に遭われた方々の早期の御快復をお祈りし、心よりお見舞い申し上げます。 …
2025年12月01日 -
スパイスアップスリランカ【デジタル版】|vol.19 アルガムベイ特集
目次1 スリランカ唯一の日本語情報誌『スパイスアップ・スリランカ』デジタル版を公開!2 2025年10月発行 vol.19「アジア屈指のサーフスポット 東海岸アルガムベイ」特集号2.1 vol.19目次3 vol.19デ…
2025年11月20日 -
ウナワトゥナのブティックホテル「Sergeant House」|ゴール...
スリランカ南海岸・ウナワトゥナのブティックホテル「Sergeant House(サージェント ハウス)」は、19世紀の邸宅を改装したプライベートな隠れ家。風の通るテラス、緑に包まれたプール、そしてわずか5室の上質な客室が…
2025年11月03日
